家を買うための転職はあり??転職理由の良し悪しについて
とみぃです。
転職はさまざまな理由で行われます。
その中でも東京など都市圏にいる人にとって、土地価格が高すぎて買える目処が立たないため転職を考えている人もいるのではないでしょうか?
本日は転職後すぐ家を購入した私が、「家の購入」を理由に転職することはありかどうかについて、個人的な見解を述べたいと思います。
▪️結論:理由の一つとしては大いにあり!
家の購入とポイントを絞りすぎると良くないかもしれませんが、「都市圏は物価が高いから」というもう少し広い理由にしてみると、多くの人が挙げている理由に感じられるのではないでしょうか。
かくいう私も前職もメーカーで東京勤めでしたが、給料が東京で暮らしていくには低いと感じていたため、給料アップが一つの理由で転職しています。
その中で、「東京では家の購入は厳しいが、地方都市に行けば地価も下がって持ち家が購入できる」と考えていました。
つまり、端的にいうと私も家を購入したくて転職した一人となります。
ただし、しっかり自己分析をして、仕事(職場)を変えることそのものにも何かしら理由があった方がいいとは思います。
▪️みんなはどんな理由で転職している?
厚生労働省の令和4年度の転職理由を見てみると、個人的な理由のうちその他個人的な理由を除くと第3位に給料等収入が少なかったが挙げられています。とはいえ政府の超過転入者の統計をみると東京がダントツで多いことから、私のような理由の人は多数派ではなさそうです。
ただし、人口流入超過の都市は東京近郊にほぼ固まっており、他は大阪か福岡しかないことを考えると、少し離れたところに転居して家を購入している人が少ないわけではなさそうという予想も立てられます。(もちろん全員が転職をしているわけではないのですが。)
▪️転職して給料は上がっているのか?
転職すると給料が下がるという話を聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが実際はどうなのでしょうか。
厚生労働省の令和5年上半期と先ほどの令和4年の転職者実態調査の概況から抜き出してみると以下のようになります。
大きく括ると令和3年から令和5年まで増加と減少が1:1である比率は変わっていません。
しかしわずかにですが増加している割合が増えているのもわかると思います。
つまり、転職したから給料が上がるとか上がらないとかというのは実は意味がなく、「転職して給料を上げることに成功する」か「給料が下がっても転職することを選ぶか」ということではないかと思います。
一見当たり前のことを言っているように見えますが、家を買うという視点で見るともう少し別の考え方ができます。
例えば都内で勤めている人が家を買おうとして、都内から中央線で通える日野市に家を買ったとしましょう。
この記事を執筆している時点でのSUUMOでの坪単価は77.9万円です。
一方転職して月収が1万円ダウンするけれども大阪に転職できたとしましょう。
寝屋川市の坪単価は55.7万円で差額は22.2万円、40坪の土地で考えると888万円の差額になります。
月収1万円の差額が埋まるのには12ヶ月分で考えると74年かかることになります。
もちろんボーナスの差額や年金への影響、治安など複合的に良し悪しが変わるため一概にはいえませんが、「給料が下がっても転職をすることで結果的に可処分所得が増える」と言ったこともあり得ます。
▪️転職理由が一つだけの人の注意点
これは家の購入だけではありませんが、家を買いたい「だけ」が転職理由の場合は要注意です。
なぜなら、その理由が達成できなかったときに転職が失敗に終わるからです。
転職して家を購入したけど、思った通りの家にならなかったということは多々あります。
例えば都内で庭付きの一戸建ては難しいから地方に行って広い庭付きの家を買おうと思ったら条件のいい土地が出て来ず庭を諦めると言ったときに、転職しなければよかったと後悔になってしまうからです。
人間関係を理由に転職すると癖になると言われるのは、「人間関係だけ」を理由にして転職すると同じような人間関係にあたった際にまた転職してしまうからと言った理由ですがこれも同じです。
人間関係が理由になるのはむしろ多い方(先ほどの政府の統計でも第二位の理由でした。)ですが、これ以外にも給料をあげたいであるとか地元に帰りたいと言った理由が複合的にあれば、再度転職すると言ったことも少なくなるはずです。
▪️転職理由は自分を振り返って複数見つけておく
家を購入したいから転職するというのは理由としては大いにありです。実際に地方に行けば可処分所得が増えて家を購入しやすくもなります。
一方で理由がそれ一本の人は要注意です。もし理想の家が作れないとなったときに転職が失敗に終わる可能性が高いからです。
過去の記事で「転職に対する自己分析」と「家づくりに関する自己分析」の記事も出していますのでぜひ参考にして効果のない転職を実施してください。
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