転職を考えたら?転職者向け自己分析のやり方

2024年4月29日

とみぃです。
2023年にメーカー技術職からメーカー技術職に転職しました。
今この記事を見ている人は「転職をしようかな」と考えている人だと思います。
では転職を考えた時、まず何から始めるといいでしょうか?
ここでもネットを検索すると色々なことを言う人がいます。

▪️私は自己分析から始めました。
私の場合、自己分析から始めました。
いや当たり前じゃないかとか、そんなの新卒の時にやってるよと思う人もいるかもしれません。
確かにそうなのですが、転職でも私は自己分析をやって良かったと思っています。
私の理由をダラダラ書く前に、まずは何をしたのかをご紹介します。

▪️過去、現在、未来を分析
まずやったことは自分の過去、現在、未来の分析です。

<過去の分析>
私はモチベーショングラフを用いて自分の過去を整理しました。
私のモチベーショングラフは↓のようなものです。(個人情報保護のため一部隠しています。)

汚い字ですみません。ここでは私のモチベーショングラフがどうだったかはあまり関係ないのですが、
大事なのは「特別なツールはいらない」と言うことです。
極論言えばノートに適当に書き殴るだけでもいいと言うことです。
過去を洗い出すことで、「なぜ今私が転職しようとしているのか」を客観的に見ることができます。

よく転職理由を検索すると、上司や環境への不満で転職するのは良くないと言った記事を見かけます。
その理由の多くは「逃げグセがつく」ということですね。
まあよくわかるのですが、本当の不満を洗い出すことは大事なことです。
だってまだ「転職するかどうか」を考えている段階であるわけで、この時点で転職理由を「転職できる理由」に限定してしまうのは現状を解決する上でマイナスになってしまいます。
なので私は正直に書きました。

また、上の例は仕事に関することですがプライベートに関することも同じように書き出しました。
プライベートに関することも転職する上では大事な理由ですから、こちらも抜け漏れないように書き出しましょう。

<現在の分析>
次は現在の自分のスキルのチェックです。
専門的なスキルを書き出したり、ポータブルスキルの分析をします。
ポータブルスキルについては色々なところで紹介されているので詳細を省きますが、厚生労働省のHPによると、「ポータブルスキル」とは、職種の専門性以外に、業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキルのこと」となっています。

ポータブルスキルの分析はネット上にいろいろツールが転がっているので自分が使いやすいものを使ってもらえれば大丈夫です。
私の場合は会社の研修で実施したものをそのまま流用しました。

汚い字で(略)

ここで大事にしたのはポータブルスキルの診断結果を「自分で言語化することです。」
先に過去分析をしているのでなんとなく記憶が戻っているはずです。
この過去の記憶から、自分がポータブルスキルを発揮できた場面、足りないスキルのために直面した問題などを思い浮かべて、自分の特徴を書き出します。

ここで自分の特徴を自分なりに理解することで、転職する決断をした時に転職先選びや面接対策に活きてきます。
謙遜も過大評価もなく、ありのままを書き出すようにしましょう。
どうせ誰にも見せないのですから気にすることはありません。

<未来の分析>
過去、現在と分析できたところでついに未来の分析です。
未来のことなのに分析とは日本語が崩壊している気もしなくもないですが、要は「今後の人生で成し遂げたいこと」を書き出す作業です。

転職を前提にしなくてもいいです。数十年先じゃなくてもいいのです。今見える範囲でいいのでどうなったら自分が満たされるのかを考えるのです。
過去分析で感じている不満を解決するでもよし、自分の今のスキルを活かしたいでもよし、給料をあげたいでもよし。
ただし、できるだけ具体的に書きましょう。
ここで曖昧に書いてしまうと、今後成し遂げるための行動がぼやけてしまいます。

私の場合の一例を挙げると、
・年収を60万円以上あげたい。
・今後10年以上は無くならない技術領域で成長したい。
・スピード感のある環境で仕事をしたい。
などが挙げられました。

▪️自分の未来を成し遂げるために何をするのか
なぜ自己分析をしたのかと言うと、①過去と現在を分析して未来を描き、②未来を成し遂げるために最適な行動を考える、という流れを作るためです。
未来のことは誰にもわかりません。今後絶対に無くならない会社で働きたいと思ってもそんな未来は誰にも予想できません。
ただ、自分の未来を良いものにする確率は、自分を知れば上げることができます。
その結果転職することがいちばんの近道であれば転職すればいいのです。

「転職はゴールではない」と良く言われますがそれでも大きなチェックポイントであることは確かです。
そのチェックポイントをより良い形で迎えるためには自分を知って自分がどうなれば満足できるかを知ることがいちばんの近道でした。

▪️自己分析をしてどうだったか?
実際に私は自己分析をして転職をしたわけですが、実は30歳の時に最初の転職を考えた時は自己分析をしていません。
その結果、転職に対してずっと不安があり、いろいろ調べても結局転職に踏み切ることができませんでした。

実際には35歳で転職したわけですが、この時は自己分析をしっかりしていたので自分の選択にある程度自信を持てました。
また、別記事で書きますが、面接対策の際にも非常に役立ち、結果として転職対策にかける時間は少なくなったんじゃないかと思っています。

各種セミナーの自己分析はいろいろ仰々しいものもありますが、転職するかどうかを考えるだけです。
肩肘張らずに自分の思う通りにやってみればいいのです。

▪️終わりに
転職は大きな決断です。ただ、いくらネットを調べても正解は書いてありません。
私は自分の決断に責任を取るのは自分なので、少なくとも自分は納得できる選択をするために、まずは自分を知ってみることから始めることにしました。
結果私は自分の選択に満足をしています。
転職してからいろいろトラブルもありましたが、転職時のノートを見返すたび自分が望んでいたことは解決しているからです。

この辺りもまた詳しく別記事で書こうと思いますのでご期待ください。