自分の専門は生かすべき?転職先の選び方
本日の記事は5年以上を目安に社会人経験を積んでいる人を主にターゲットにした記事です。
まあ何年でもいいんですけど、「これが私の専門だ」と言えるスキルを身につけられた人向けになります。
▪️結論:専門は生かした方がいいが気にしすぎない
いきなり矛盾して曖昧な答えになってしまいました。
でもちゃんと理由はあります。
転職して家を買いたい人に限定すると、
・専門は陳腐化するので気にしすぎない。
・ただ転職先は今の職と繋がりのある職にする方がいい。
と思っています。
2つ目の理由は別記事で取り上げるので、本日は一つ目の「専門は陳腐化するので気にしすぎない」についてお話しします。
▪️私の専門も陳腐化しました
私の前職はそこそこ名の知れたB to Cの会社で、その中で開発系でした。
研究から商品開発まで広くやらせてもらっていたので学会発表から実際に研究成果を使った商品開発まで経験できました。
ただ、9年目に差し掛かった頃に業界の構造がガラッと変わりました。
例えるならブラウン管テレビから液晶テレビに変わったような変革。
最近でいえばガソリン自動車からEVへの変革。
そんな中、私の専門性は無価値とまでは言わないまでも、その中で昇進していくには不利な状況になっていったのです。
そこで私は社内で新しくできた新規商品の開発部門へ手を挙げて異動することにしました。
すでに係長クラスになっており、一から修行し直すというわけにはいきませんでしたが、自分で勉強をしてなんとかくらい着いて行きました。
▪️Pythonの流行
ちょうどその頃Pythonが流行り始め、社内でもプログラミングを始める人が増えてきていたタイミングでした。
専門が変わってそちらの勉強がかなり大変な時期でもありましたがそちらの勉強もやり、勉強詰めの毎日。
1歳ちょっとの娘の相手もそこそこに頑張っていて、自己満足でもあったのでしょうがそれなりに楽しくなっていました。
なんならちょっとプログラミングを専門に転職しようかと考え、資格も調べだしていました笑
ところが勉強を始めて数ヶ月後に、Chat GPTが今度は流行り始めました。
ちょうどプログラミングを勉強し始めたところで少し興味もあり、登録して使い始めたところ、、、
私が勉強してかけるようになった程度のコードはChat GPTでもかけることがわかりました。
もうプライドはズタボロです。
勉強していい気になっていたのもあるでしょうが、勉強が無意味に感じてしまっていました。
(今になって思うとChat GPTが書いたコードの間違いを探せる程度にはわかっていたので無駄ではなかったのですが)
▪️勉強したことを後生大事にしすぎない
9年ほど頑張って身につけた最初の専門、それが陳腐化したあと身につけたプログラミング。
どちらも今となっては陳腐化した物です。
(念の為断っておきますが、陳腐化したのは「付け焼き刃程度のプログラミング」です。本職プログラマーの方のスキルが陳腐化したわけではないので悪しからず)
でもこれにこだわっていたら、今頃転職は成功できていなかったと思います。
だって、「転職市場で戦える」スキルではなかったわけですから。
転職で実際に役に立ったスキルは新商品開発の部署で仕事をするために身につけたスキルでした。
この商品の開発技術は業界の中でも注目されていて、転職の際に引っ張りだこになりました。
社会人になってから身につけた専門スキルの中で転職に行きたものは結局1/3。
でも、最初のスキルにこだわってなかなか専門を変えられなければ、転職市場で戦える1/3に出会えませんでした。
誰しも自分が頑張って身につけた物を捨てるのは怖いし、もったいなく感じます。
その時間が長ければ長いほど大事にしたくなります。
でも今の世の中、専門性はすぐに陳腐化します。後生大事にしておくのは機会損失です。
常に新しいことにチャレンジしたことが、私が転職で成功した理由だと思っています。
次回は2つめの転職先の「転職先の選び方」についてお話しします。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません