土地探し中のトラブル!挨拶回りで危機一髪
とみぃです。
これはまだ私が土地を探していた時の話です。
あわやトラブルになりそうな物件を購入する一歩手前でなんとか回避できた話ですが、世の中にはこう言った土地が見た目分からない状態で売買されている可能性があるので注意喚起として記事にしたいと思います。
なお、今回の記事に出てくる物件はすでにトラブルが表沙汰になっているわけでもなく、私が将来的なことも考え購入を取りやめた話となります。
当該物件はすでに購入された可能性もあり、購入者の方の気分を害する目的ではないため、情報の欠落をあえて実施しています。
その点ご了承のほどよろしくお願いします。
▪️見た目よりも広く見えた古家付物件
まだ一条工務店と地元工務店で悩んでいる時の話です。同時進行で土地も探していた私は40坪弱の古家付きの土地を発見しました。
家からさほど遠くない場所に位置していたため、早速家族で見学に行きました。
その土地は下図のように駐車場付きの家でした。
この土地を見ての第一印象は、「40坪弱にしては広く見えるなー」。
というのも明らかに家だけで40坪ほどありそうで、駐車場を入れると50坪弱はありそうでした。
まだ購入していない土地ということもあり家の外から観察すると、駐車場と古家の間に赤いラインが引いてある。
何のラインだろう?と疑問に思いつつ、この時の私はかなり土地を気に入っていました。
大きな幹線道路から一本入り、駅までもそこまで遠くない。
何より今の家からそう遠くないことで引越しも楽にできそう。
この時点では90%くらい購入する勢いで近所の方にご挨拶をすることにしました。
▪️お隣さんの違和感
土地はそうそう買い直せるものではないし、近隣の方とのお付き合いも20年、30年と続いていくもの。
なので周辺の方で気の合わない方がいればお互いにとって不幸です。
そう思い、菓子折を持ってお隣さんへご挨拶はやった方がいいと思っています。
まず古家のある方の方にご挨拶をすると気の良さそうなご婦人が対応してくださいました。
その際、「付近でご挨拶をしておいた方がいい方はいらっしゃいますでしょうか」と聞いてみたのです。
この質問をすることで、周辺に気難しい方がいらっしゃらないかの確認もできると思ったのですがそういう方はいないとのこと。
ついでにゴミ捨てのルールなども聞け、有益情報を手に入れることができました。
これは当たりの土地かも知れない、、、
そう思い駐車場側の方へも同じようにご挨拶をすることに。
こちらもご婦人が対応してくださりましたが、どうも様子がおかしい。
そりゃ見ず知らずのおっさんが急に菓子折を持って現れたら不審でしょう
ただ、それにしても警戒されている。
土地を買うことを考えていると伝えると、「え?」みたいな雰囲気。。。
明らかに嫌そうな雰囲気を出してきます。
いくら怪しいおっさんといえども丁寧に挨拶をしてきた人間にそんな態度取るか?といった違和感を感じました。
初めは気難しい方かと思ったんですが、どうも違和感が拭いされない。
そこでこの土地について一条工務店と地元工務店に話を聞いてみることにしました。
▪️不可解な売買形態
まず一条工務店の営業さんから、売買対象の土地は古家の部分のみであり、駐車場部分は対象外だという話を聞きました。
ただ、駐車場部分と古家の間には柵や塀はなく、明らかに前の持ち主が駐車場として使っていたようです。
そこで土地を見ていたときに気になった赤いラインを思い出しました。
一条工務店に調べてもらったところ、そこが土地の境界線だとのこと。
確かに土地を見ていたときに境界票を見かけませんでした。
境界表とは土地と土地の境目を明示するもので赤い矢印などで示されています。
汚い絵ですみません、、、
これがないということはつまり隣と境界をしっかり決められていないということです。
とはいえ登記などでちゃんと売買対象の古家部分は登録されているようです。
すると次の疑問は、「じゃああの駐車場部分は誰の土地だ?」というものです。
登記上は前の持ち主の土地ではない。
でも明らかに駐車場として使っている。
すると一条工務店の営業さんが不動産屋に話をしてもらい、公図上では誰の土地としても登録されていないということ。
公図とは何かというと法務局で管理されている地図のようなもので土地の形状や地番、道などを表示しています。
この駐車場部分はその公図上で今回買おうとしている土地に含まれるわけでもお隣の方の土地でもないとのこと。
不動産屋の話ではこの当たりの土地は古くから住んでいる方が所有していることが多く、境界の確定も十分にされないまま前の持ち主が駐車場として利用していたのだとか。
そのまま数十年経っているので今更誰も文句は言わないけれど、売買対象に含むのは問題があるので対象にはしていないとの話でした。
何となく言っていることはわかるのですが、どうも腑に落ちない。
そんなモヤモヤを抱えていると、さらに地元工務店から衝撃の情報が。
▪️公図と駐車場の幅が合わない
地元工務店のいうには公図に記載されている幅と実際の駐車場の幅がどうも合わないとのこと。
それを聞いて公図ってそこまで厳密に記載されているものなのか?と不思議に思いましたがそこで思い出したお隣さんの怪訝な態度。
もう不動産屋への不信感はMAXで、自分で問い合わせをしてみました。
公図を専門家に見てもらったこと。その上で駐車場部分と公図上の幅が合わないと言われたこと。それらを全て伝え、どうなっているのかを確認してもらった結果。
「駐車場部分は一部お隣の土地に入っています。」
いや、言えよ。それは。
つまり大昔から前の持ち主は、誰の土地でもない部分だけでなく、お隣さんの土地も占拠して駐車場を作っていたと。
そらお隣さんも怪訝な態度取りますよ。
確かに不動産屋からすれば自分の売買対象はあくまでも古家のある部分。
駐車場として使っていた部分に関しては自分たちの責任の範囲外ということもわかります。
さらにこんな内容は自分の商品の価値を下げる話で積極的に話す内容でもないのもわかります。
でも、土地を買って住むのは購入者である私です。
自分が知らない間にお隣さんと揉め事になる種があるのは危険すぎます。
ちゃんと売買通り自分の購入した土地だけを使っていたとしても、昔駐車場として使われていた部分はどんどん劣化します。
自分の土地ではなく手は出せない、でも周囲からは前の持ち主が使っていた土地だから当然私のもののように思われる。
でも本当はお隣さんの土地。
こんな危険な土地をわざわざ購入するほど肝っ玉は座っていませんでした。
私はこの土地の購入を諦め、また土地探しをすることにしたのです。
▪️付近の住民の話はちゃんと聞くべし
今回のことでやはり近隣の方へのご挨拶はしっかりしておくべきだと確信しました。
初めは何となくの違和感でしたがその違和感をもとに調べたことで地雷を回避することができたのです。
家を建てようとする人のほとんどは私のように土地や家に関して素人です。
なので色々ネットなどで情報を仕入れるのですが当然全ての知識を仕入れるなど土台無理な話です。
ですのでこう言った場合はやはり、専門の知識を持った人に話を聞くのが一番です。
今回私も地元工務店の方が公図上の問題を見抜いてくれたのが一番の決め手でした。
そういう面でやはり地元工務店の方の知識は本当に助かります。
ただ、転職などで引っ越してきたばかりの人にはどう言った工務店があるのか分からない人も多いと思います。
そう言った方はこちらの記事で地元工務店の探し方を紹介しています。
ぜひ参考になさってください。
皆さんの家づくりでのトラブルが少しでも減らせますように。
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