住宅展示場の正しい使い方!設備打ち合わせ

2024年9月13日

とみぃです。
最近本職の方が忙しくなかなかブログを更新できいません。
楽しみに見ていただいている方には申し訳ございませんが、のんびりやらせていただこうと思います。

さて、Youtubeなどで「住宅展示場は意味ない!」、「あんな豪華な家にはならない」といったコメントを見かけることがあると思います。
曰く、住宅展示場は豪華に見せて、契約を取るために作られているのだとか。
もちろんそういった側面があることは否定しません。
営業さんの最も重要な仕事は契約をとることですから、そのための武器として住宅展示場があるのは確かなのでしょう。

では我々施主目線で住宅展示場は本当に意味のないものなのでしょうか?
私はそうは思っていません。
今回は私が住宅展示場を活用した話をできればと思います。

▪️結論:住宅展示場は設備の実物を確認するために使う!
初めて住宅展示場を訪れた際に、こんな家が建てられると思って住宅展示場を見るのは間違いであるということは同意です。
土地の大きさ、周囲の建物環境、地盤の状況など、実際に我々が購入する(もしくは既に持っている)土地と住宅展示場の土地は同じものではありません。
そのため、住宅展示場を見てその通りの家を想像してしまうと、こんなはずじゃなかったという後悔につながりやすいでしょう。

一方、ある程度打ち合わせが進んで、実際に家の設備を検討するタイミングでは住宅展示場は大変役に立ちます。
それは実際の設備を家という形の中に入った状態で見ることができるからです。
これは設備を内製している一条工務店が特に有効ではありますが他のハウスメーカーでも応用はできると思います。

ある程度打ち合わせが進んで図面が手元にある場合は、おおよその寸法を設計担当者から聞いていることもあると思います。
もちろん今の家の設備と同じようなつくりであればイメージが湧くと思いますが、キッチンなどは実際の使い勝手が気になるところですよね。
特にショールームなどでポンとキッチンだけが置いてあるような場合だと、キッチンボードや冷蔵庫との組み合わせなどでイメージが湧きづらい場合も多いと思います。
そんな時は住宅展示場であれば実際の図面と見比べながら、どのくらい幅があればどんな動線になるのか、キッチンとカップボードの間にどれくらい隙間があればお互い干渉しないのかが目に見えてわかります。

図面上で数字だけ見ていてもやはり実感が湧きません。
家というフィールドに設備が置いてあることで認識がガラリと変わり、気をつけなければいけないポイントが見えてくることがあります。

▪️我が家の図面と住宅展示場でチェックしたポイント
さて、以前の記事で初期図面とその修正について話をしたと思います。
その修正後の図面(相変わらず私の作成図面に置き換え)がこちら。

例えば、見てもらいたいポイントがキッチンです。
実際の一条工務店の図面でもグラビオエッジ(コンロ前の壁)などの記載はありますがポイントとなるのはレンジフードの高さです。
これ色々設定ができるのですが、あまり気にせず選んでしまうと後悔の元です。

まずレンジフードで気にするべき点は、「レンジフードと頭の位置」と「コンロからの距離」です。
レンジフードが低すぎると、背の高い女性や男性の頭が微妙に当たってしまい使いづらいということになります。
一方でレンジフードが高すぎると吸引力が発散してしまい、コンロの食材の匂いを十分に吸ってくれなくなります。

じゃあ家のキッチンで試せばいいではないかとおっしゃる方もいるかと思いますが、家のキッチンの高さと住宅設備が異なった場合に高さがこれくらい上がって、その分レンジフードがこのくらいの高さになるから、、、などと計算するのは非常に面倒です。
それなら住宅展示場であれば、キッチンの高さを合わせた状態でレンジフードの高さを検討できるので考えるべき高さはレンジフードのみになります。
さらにこの動きを実際に冷蔵庫からものを取り出してきた場合、できた料理を盛り付ける場合など実際の作業をイメージしながら検討できるのが非常に便利でした。

ちなみに余談ですが、我が家はオール電化ではなくガス併用であり、上昇気流が発生しやすいため、オール電化よりもレンジフードを高くしても問題ありませんでした。
おかげで背がある程度高い私もストレスなくキッチンに立てそうです。

次にクローゼットです。

主寝室に大きなクローゼットを設定しようとしていました。
これは実際にはウォークインできませんが、ウォークインクローゼット、つまり1部屋として設定されています。
初めは何の気なしにそのままで行こうとしてましたが、実際に一条工務店のウォークインでないクローゼットを見て使い勝手が良さそうでしたのでこちらを採用したいと考えました。

ちなみに一条工務店は6坪で1つクローゼットを設定でき、ここを超えるとオプション扱いになります。
我が家の場合は初め主寝室がウォークインクローゼット、つまり部屋扱いであったのですがここを通常のクローゼット扱いにすると大きさ的に一気に2つ分の枠をとってしまいます。

そうなった時にどの部屋がクローゼットでなくて押入れ(ちなみに押入れなら何個でも標準工事となります。)に変更するかを考えることになるのですが、実際に同じような大きさの部屋を見て、押入れを見てみることで取捨選択が容易になりました。
これも実際に部屋の中に押し入れやクローゼットがあるのでわかりやすいと思います。

▪️一番のメリットは時間
そして何よりもメリットとなるのは時間の節約です。
自社の設備ではなく什器メーカーのショールームを回る場合はキッチンのショールーム、バスルームのショールーム、トイレのショールームを各メーカーのもので回る必要が出てきます。
その度に長さを測り、部屋を思い浮かべとやっていくと非常に膨大な時間がかかってしまいます。
その点、住宅展示場でイメージを掴んでおけばその差分だけ考えればいいのです。
これは大きな時短だと思います。

家づくりは時間も体力もかかるものです。
そんな中キッチンだけで数社まわって決めていれば最後の方は体力がなくなり適当に選んで後で後悔することになるのは目に見えています。
そういった場合にまず住宅展示場でイメージを掴むのは非常に有効だと思います。

もう一つ時短テクニックとしては、以前別の記事でご紹介したGoodnotesの活用です。
GoodnotesはPDFを読み込めるので、ハウスメーカーから来たCAD図を読み込んでおき、iPadなどで見えるようにしておけば、その場で寸法やメモを書き込むことができます。
このメモを見ながら各メーカーの展示場を巡るもよし、そのままPDFを設計担当に送って検討に入れてもらうこともできます。

いかにすぐに決定して設計に織り込むのか、ここが短期間で打ち合わせを終わらせるための必須テクニックになると思います。

▪️実際の家との齟齬をなくすのが成功のために必要な仕込み
私も実際に家が建っていないので後悔するかどうかはまだわかりません。
しかし、少なくとも住宅展示場であれこれ営業さんと議論したことで、これでミスしたポイントがあれば仕方にというマインドに今は持って行けています。(実際に検討不足を発見してしまった際には落ち込んでしまうのでしょうが。。。)

後悔のない家づくりのために、ぜひ実際のイメージを持った設計をなさってください。
実際に私が後悔するかどうかはぜひ今後の記事を楽しみにしていただければと思います。

とはいえ、一条工務店は高い、、、
もう少しおしゃれで安い家を建てることはできないのかと思う方もいらっしゃるかもしれません。
そういった場合には初期見積もり時点で400万円も安く家を建てられる可能性のある地元工務店がおすすめです。
ただ、星の数ほどある地元工務店に一つ一つ声をかけていくのは労力がかかります。
そういった場合にはぜひ一括資料請求サイトをご活用ください。

こちらの記事でメリットデメリットをまとめています。
皆さんのお役に立てれば大変嬉しいのでぜひ覗いてみてください。

それでは本日はここまで、次回の更新をお楽しみに!